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*命をつなぐ食卓

  • 2012/11/16 23:27
  • Category: 雑記
昨日浅利妙峰さんの講座へ出かけました。
プロフェッショナルにも取り上げられた、麹ブームの火付け役。

今でこそもてはやされてる塩麹だけど、実は、倒れ掛かった生家の商売、麹屋の危うい将来を懸念して、彼女が必死で探して懸けた道が、麹文化の再来。

「宝は足元にあるの、でも、一人勝ちはだめ」
と、全国の小さな麹屋さんにも自ら足を運んで講座をする。



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大使館にまで招待されて、ニューヨークやLAやドイツや世界を飛び回って、
ミシュランで有名なレストランの高名シェフ達まで虜にする人が、
滋賀の片田舎、田んぼのど真ん中にある小さな麹屋さんの仏間で、地元のおばちゃん達に丁寧に話をする。

彼女の話はたった一分で引き込まれた。
その中でとても印象に残った言葉。

「今はいろんなものがあるでしょう。コンビニでお弁当買えるし、レストランで食べる食事もある。でも、家に帰ってごはんを食べるとほっとするでしょう。とっても美味しいよね。それはなんで?安心で、安全だから。おいしくなあれってね、思ってつくる。家庭のごはんってそういうものなんですよ。私もっと声を大にして本当はそこをもっと掘り下げていきたい。その中で生まれた文化なんですよ、これだって。」

ああ、そうだ。心をぎゅうっと掴まれた気がした。

子ども達が小さな時から、働いてることを言い訳に出来合や冷凍食品を買うことを徹底的に避けてきた。
たぶん、それだけは、よっぽど体調の悪い時でも、一度たりともなかったと思う。
半ば憎むくらいの勢いで避けた。
意固地にならず頼ってもいいのだけど、なぜかそれだけは・・・嫌だった。

どんな忙しかった時でも、朝早く起きて下ごしらえをして、全て私が手をかけたものを子ども達には食べさせて来た。
それがなぜだったのか。
その時には意地かなと思ってたけど、そうじゃなかった。

私は嫌だったんだ。

どこのダレがつくったか分からない、大して美味しくない、何が入ってるのか分からないものを、
自分の子ども達に食べさせるのが。

魔法をかけていたのだと思う。
美味しくなあれ、食べて元気になあれ。幸せな気持ちになあれ。

仕事をしているから、いつも一緒には居てやれない。
でも、私はあなた達を本当に大切に育ててるよ。
毎日、きちんとつくった美味しいごはんを食べさせてやりたい。
そんな想いを込めていた。だから譲れなかったのだと思う。

そんなことを思い出し、涙が出そうだった。

そしてふっと思い出した。
コーヘイくんは出張が続くといつも、「体調が悪くなりそう」と言う。
そして、帰ってくる日は必ず「家のごはんを少しで良いから食べてから寝るよ」と言う。
夜遅くなるから食べて帰って来ても、私がつくったお味噌汁を少し飲み、何かしらを口にしてから、寝る。
そしていつも「やっぱり家のごはんを食べると、ああ、帰って来たなあと思うよ。」という。
それが大したものでなくても必ずそう言う。

私はたぶん、ずっと家庭料理の持つ力を信じている。
それがどんなものであっても、ちゃんとつくるということは家族に何かを残すと思ってる。
だから、毎日のことだけれど、毎日のことだから、譲れない。
いつか娘達の中に積み重ねて来た味の記憶は必ず残り、形になる。

そんなことを当たり前のように、笑顔で話して下さった。
そして、それは本当にまぎれもなく、私がずっと漠然としたものの中で、
絶対譲れないとたぐり寄せていた糸の先にあった、答えそのものだった。

妙峰さんの話は本当に深くて、麹ブームとかそういうことを抜きにしても、
現代の家庭料理に一石を投じるとても大きく力強い意思を感じた。

小さな確信が、大きな自信に変わった日。
また明日から、新しい気持ちでキッチンに立とう。


それにしても。
麹って本当に奥深い。
健康やダイエットの為の食生活改善に使える点が盛り沢山。
これもまた生徒さん達に還元していきたいなと思った。
勉強になることだらけ。日々、死ぬまで、勉強です。

妙峰さんが私の買った本に書いて下さった文章。
シンプルだけど、とても幸せな言葉でした。

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